【数流】とは?数秘術の限界を超えた「時空座標」という発明

what-is-suru-2 数流

頭の中にある「景色」が、言葉にできない。

ずっと、もどかしかったんです。

子どもの頃から、私の頭の中には常に「すごい景色」が広がっていました。 それは、言葉になる前の、もっと手前の感覚です。 「あ、これとこれを組み合わせたら面白いことが起きる!」 「この人の今の悩みは、きっとあそこと繋がっているんだ」

そんなひらめきが、まるで映画のスクリーンのように鮮明に見えている。 私の中では全部がつながっていて、その結論はあまりにも明白で、キラキラ輝いて見えるんです。

でも、それを誰かに伝えようとして口を開いた瞬間、魔法が解けてしまう。

「で、結局なにが言いたいの?」 「話が飛びすぎててわかんないよ」

そう言われるたびに、胸がギュッとなりました。 (え? なんで伝わらないの? こんなにハッキリ見えてるのに!)

言葉が、追いつかないんです。 頭の中は新幹線くらいのスピードで走っているのに、口から出る言葉は徒歩みたいなスピードしかない。 だから、どうしても説明を飛ばしてしまう。「ここ」から「あそこ」へ一瞬でワープしてしまう。

大人になってからも、この感覚はずっとコンプレックスでした。 会社でのプレゼン、部下への指示、大事な商談。 「君の言ってることは、君にしか見えてないんだよ」 そう言われて、トイレの個室で何度ため息をついたかわかりません。 壁をドンって叩きたくなったことも、一度や二度じゃない。

「私は、どこかおかしいのかな」 「みんなみたいに、順序よく話せない自分はダメなのかな」

そんなふうに自分を責め続けていた私が、ふと救われた瞬間がありました。 それが、5年前に出会った「数秘術」でした。

何気なく自分の数字を出してみたんです。 そうしたら、そこにはこう書いてありました。

「数秘11:アンテナの感度が高すぎて、宇宙からの電波(直感)を常に受信している状態。処理速度が速すぎて言葉が追いつかない宇宙人タイプ」

それを読んだとき、体の力がふうっと抜けました。 ああ、よかった。 私は壊れていたわけじゃなかったんだ。 ただ、「そういうふうに作られていた」だけだったんだ。

これが、私が初めて自分自身を「理解した」瞬間でした。 自分を知るって、こんなに楽になることなんだ。 その感動が忘れられなくて、私は数秘の世界にのめり込んでいきました。 スクールに通いながら「これを使えば、私みたいに苦しんでる人を救えるかも!」って本気で思いました。

でも、現実はそんなに甘くなかったんです。

いざビジネスの現場で数秘を使おうとすると、どうしても「限界」を感じてしまう。 だって、生年月日と名前だけで人を判断するなんて、ちょっと大雑把すぎると思いませんか?

「1月1日生まれの人はみんなリーダータイプです」 いやいや、そんなわけないでしょ。 1月1日生まれでも、内気な人もいれば、お調子者もいる。 人間ってもっと複雑で、もっと面白くて、もっと色々な顔を持ってるはず。

「今の数秘術には、何かが足りない」 「もっと大事な『何か』が、すっぽり抜け落ちてる気がする」

その「何か」を探すために、私は動きました。 頭で考えてもわからないなら、感覚が鋭い人に聞くしかない。 私が頼ったのは、沖縄でも一目置かれている「ユタ」さんでした。 ユタさんを愛知に呼んで、一緒に日本を回ることにしたんです。 愛知から岐阜、石川、島根、大阪……。 4日間、ずっと後ろをついて回りながら、ユタさんの視点を学ぶ旅。なお、今回の目的は私を整えることでした。


第1章:岐阜の山道で言われた一言

そのユタさんは、ただの占い師さんとは違いました。 見えない世界のこともわかるけど、現実のビジネスのこともすごく詳しい。 不思議なバランス感覚を持ってる人でした。

衝撃を受けたのは、2日目のことでした。

岐阜の水無神社でお参りが終わった後に、私は思い切って聞いてみました。

「私、これまで数秘を勉強してきたんですけど……なんかこう、ビジネスで使いこなせなくて。人のこと分類はできるんですけど、そこからどう動けばいいかが見えてこないんですよね」

ユタさんは私を見て言いました。 「あなたね、これから数秘を使ってビジネスをしていくことになるよ」

いきなりの予言でした。 「え? でも、今の数秘じゃなんか足りない気がしてて……正直、もう限界かなとも思ってるんです」

「そうだね。今のままじゃ足りないね」 ユタさんはあっさり認めました。そして、ユタさんはこう言ったんです。

「数秘で一番大事なのは何だと思う?」

私は教科書に書いてあったことを思い出そうとしました。 「えっと、誕生数ですか? それとも使命数?」

ユタさんはニヤッと笑って、首を横に振りました。 そして、ゆっくり空を見上げました。

「違うよ。『出生時間』だよ」

時が止まった気がしました。 え、時間? 数秘術に時間なんてないですよね。 生年月日と名前だけ。朝生まれでも夜生まれでも関係ないはず。

「そしてね、」ユタさんは続けました。 「その瞬間の、『星の配置』だよ」

その言葉を聞いた瞬間、自分の中でバラバラだったパズルが、カチカチッ!と音を立ててはまっていく音が聞こえました。

そうだ。時間だ。 私たちが生きてるのは、カレンダーの上だけじゃない。 今この瞬間も、地球は回ってるし、月も動いてる。

1月1日生まれって言っても、 太陽が昇ってくる朝に生まれた人と、 月が輝いてる真夜中に生まれた人が、 同じエネルギーなわけがないじゃないか。

「時空座標」だ。 足りなかったのは、私がこの世界に「オギャー」って生まれた、その瞬間の正確な「時間」と「場所」だったんだ。

モノクロだった世界に、急に色がガーッてついたような感覚でした。 これだ。これがあればいける! 人の運命をもっと立体的で、リアルなものとして読み解ける!

「それだ……!」

私が震える声で言うと、ユタさんは嬉しそうに笑ってました。

その夜、私はホテルに戻るなりノスマホで色々調べました。 興奮して眠れるわけがありません。 「数秘」×「生まれた時間」×「星の配置」。 この3つを掛け合わせたら、とんでもないものができるはずだ。 世界中の誰も見たことがない、新しい人間の解析システムが。

でも、そこで私はまた、ぶち当たるんです。 人生で一番高い壁に。


第2章:道がないなら、作ればいい

東京に戻ってから、私はもう必死でした。 出生時間を入れた数秘術。星の動きと数字の関係。 きっと誰かが研究してるはずだ。だってこんなに大事なことなんだから。 本屋にも行ったし、図書館にも行ったし、ネットにある海外の論文も探しました。

でも、ないんです。 どこにもない。

論文が、ひとつもない。

星占いと数秘を「なんとなく混ぜた」本はありましたよ。 「牡羊座のあなたは数秘1と相性がいい」みたいな。 でも私が欲しいのはそういうのじゃない。 「どうして星の角度が数字のエネルギーに変わるの?」っていう、もっと根本的な仕組み。 ユタさんが言った「出生時間」の意味を、ちゃんと説明してくれる理論が欲しかったんです。

考えてみれば当たり前かもしれません。 星占いは「天文学」がルーツ。 数秘術は「数学」がルーツ。 そもそも出発点が違う二つを、完全にくっつけようなんて考える人がいなかったのかもしれません。

「道がない」 それが現実でした。 誰も通ったことがない。地図もない。 目の前は真っ暗な暗闇。

普通なら、ここで諦めますよね。 「ないってことは、間違ってるのかな」 「専門家でもない私が、新しい理論なんて作れるわけないじゃん」 常識的な私なら、そこで止まっていたはずです。

でも、その時の私は違いました。 絶望感よりも先に、お腹の底から何かがふつふつと湧き上がってきたんです。

「道がない? だったら……」

「私が作ればいいじゃん」

なんでそう思ったのか、自分でも分かりません。 根拠なんてゼロです。実績もゼロ。 あるのは、岐阜の神社で感じたあの確信だけ。 「これは絶対に正しい」っていう、謎の自信だけ。

「私なら、何とかなる」

たぶん、私の「数秘11」が覚醒したんだと思います。 数秘11って、未知のものが大好きなんです。誰もやっていないことほど燃えるんです。 「前例がない? 最高じゃん。私が最初になれるってことでしょ?」

それに気づいたんです。 私が長年コンプレックスだった「頭の中のイメージを言葉にできない」という悩み。 あれって実は、この複雑な新しい理論を作るためのトレーニングだったのかもしれないなって。

誰も言葉にしていないことを、形にする。 そのために、私はずっと「言葉にならない世界」と戦ってきたのかもしれない。

そう思ったら、もう止まりませんでした。


第3章:数流(Suru)の誕生

そこからは、もう夢中でした。

1ヶ月もかからなかったと思います。 でも、その1ヶ月は、ほとんど寝てない。 楽しくて楽しくて、時間があっという間に過ぎていくんです。

本を読みまくりました。 ネットで調べまくりました。 出生時間と数秘を組み合わせた理論。星の配置と人間の関係。 何か参考になるものはないかって、ひたすら情報を集めた。

でも、結局、結論を書いている記事は一つもなかったんです。 「こういう可能性がある」とか「こういう考え方もある」とか、ヒントっぽいものはあっても、 「だからこうだ」っていう明確な答えを出しているものがない。

で、ある時気づいたんです。

「待ってても、誰も答えを教えてくれないんだ」 「なら、自分の感覚を信じるしかないじゃん」

そう決めた瞬間、吹っ切れました。

細かく分析して検証して……みたいなことはやりませんでした。 だって、そもそも正解が世の中にないんだから、検証しようがない。

代わりに、自分の感覚を信じて、計算式を作ることにしたんです。

「こういう時間に生まれた人は、こういうエネルギーを持っているはずだ」 「こういう星の配置の時に生まれた人は、こういう特性があるはずだ」

仮説を立てて、計算式を組んで、自分や周りの人に当てはめてみる。 「あ、これ当たってる」「これはちょっと違うな」 そうやって調整していくうちに、だんだん形になってきた。

そしてついに、完成したんです。 私だけのロジックが。

数流(Suru)

教科書はありませんでした。だから私が作りました。 道はありませんでした。だから私が切り拓きました。

この・数流・が完成した時、私は初めて、本当の意味で「自分のこと」が分かった気がしました。

なんで、私が言葉に詰まるのか。 なんで、ある時期になると急に落ち込むのか。 なんで、あのタイプの人とだけ喧嘩しちゃうのか。

それは、私の性格が悪いわけでも、努力が足りないわけでもなかった。 ましてや「病気」なんかじゃない。

ただの「エネルギーの干渉パターン」だったんです。 私が生まれた瞬間の「時間」と、今の「時間」が反応して、そういう現象が起きていただけ。 「なんでこんなに生きづらいの?」っていう問いに、 「そういう仕様(デザイン)だからだよ」っていう明確な答えが出たんです。

理由が分かれば、対処できます。 欠点だと思っていたものは、ただの「特徴」だと知れば、愛せます。 「なんだ、私このままでよかったんだ」 そう思えたとき、本当に涙が出そうになりました。

数流は、私が私であることを許してくれました。

そして今度は、この数流を使って、誰かを救う番だと思っています。 かつての私みたいに、「自分には何かが欠けてる」って悩んでる人に、「あなたの地図、ここにあるよ」って手渡してあげたい。

これは、道なき道を進んだ一人の冒険者が、宇宙の果てから持ち帰った「あなたのための地図」なんです。

数流の意味

名前を決める時、ふと気づいたんです。

数秘の「数字」って、固定されてるように見えて、実は固定じゃないんじゃないかって。

調べていく中で、「カイロス」と「クロノス」という考え方を知りました。

クロノスは時計で測れる時間。1秒、1分、1時間……っていう、一定に流れる時間。

カイロスは「今この瞬間」っていう質的な時間。同じ1時間でも、意味が全然違う。

数字も、同じなんじゃないかって。

同じ「11」でも、宇宙のゆらぎに合わせて、微妙に揺らいでいる。

固定のように見えて、実は流れている。

だから、「数」が「流れる」。

数流。

次回は、いよいよその「地図」の中身についてお話ししますね。 ユタさんが言った「出生時間」と「星」。 それが一体どうやって、あなたの性格や運命を決めているのか? その不思議な仕組み、「時空座標の正体」について、わかりやすくお話ししていこうと思います。

(第2話へ続く)

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